超自我の囁き

個人的に読んだ本の感想と考えたことを書きます。

某アイドル?にハマってから聞くヲタ活ソング10選~複雑な乙女心 躁編~

前回は鬱々としたオタクの恋(?)心とリンクする5曲をお届けしましたが、今回は躁編と題して比較的元気にオタクをしている時にモチベをブーストしてくれる5曲をご紹介致します。
今回も例によって主観がかなりはいっているので、広い暇つぶしの心で楽しんでいただければ幸いです。そして今回もハロが多いです。しょうがない、好きなんだもの。

 

1.青春バスガイドBerryz工房

修学旅行のバスガイドさんに淡い恋をする男の子の歌が何故ヲタ活ソングになるかって?答えはこの歌詞にある!!

今日でサヨナラ 胸が苦しい

手紙書いていいだろう

青春バスガイド キミは眩しい

記念に写真撮っていいかい 

 素晴らしい公演をみたあと、推しに滾る思いを伝えたくて手紙を書くオタクの気持ち、そして、ツーショット撮影があるグループを推すオタクの「記念に(三千円程度のお金を払って引き換えに)写真撮っていいかい(もしくは一緒に撮らせてもらっていいかい)」というオタクの健気な気持ちが表されているからである。

みんなに優しくするなよ

独り占めしたいんだ その声 その笑顔全部

目線が合う度痺れるよ 独り占めしたいんだ 

 オタクみんなにファンサするんじゃないよ!願わくば私だけにファンサしてほしい、オタク同士の微妙な関係性も垣間見えるところが小憎い演出である。

目線が合う(と多くの場合は思い込んでいる)度痺れるというのはよくある光景だが、私の推しは常に空気中に向かってファンサをしている系アイドルなので関係のない話である。

時間よ戻ってくれ 最初の日に戻りたい

キミに伝えたいことばかり 時間よ戻ってくれ 

 公演や接触が終わったあとに誰しもが思うことである。10秒程度の接触では、伝えたい感想は伝わりきらない。だからこそ私達は読んでいるかもわからない手紙に思いをしたためたり、何回も握手に並んだりするわけである。願わくば最初の日(瞬間)に戻ってこの思いを伝えたい、そしてテンプレの「ありがとう」を何度でも聞いてイライラしたい。(それは私の推しだけだ)

 

2.会えない長い日曜日藤本美貴

イベントを控えて待ち遠しい時や、次の現場が決まっていない時に聞いてほしい曲ナンバーワン。

会えない…

長い長い日曜日 あなたをずっと待ってるだけ

好きよ好きよ大好きよ 伝えられない日曜日 

 ネックなのは、大抵のアイドルや俳優などは日曜日に現場があることである。

オタクのかわいいところはツイッターなどでは「はあ~~推しくんかっこいい~~好き」「尊い……推しくん好き……」など語彙力を母親の胎内に忘れてきたかのごとく同じことしか話さないのに、本人を目の前にすると「今回のここがよかったです……」などと格式張って自分の気持ちを伝えない点である。

もうすぐ夕方になる

メイクもくずれちゃう

会いたい… 

 握手会や接触、ライブなどが夕方にある場合、全オタクが思うことである。様々なところから一箇所にオタクが集まるものだから、近場の化粧室はオタクで満杯。メイク直しどころかトイレすらままならない。早く逢いたい思いも募るし、早くここから離脱したいという気だるさも募る揺れ動く乙女心(?)である。

 

3.恋ならとっくに始まってる/アンジュルム

もう 止めたりは出来ないよ

どうなるか わかんないけど

うん 受け止める

だって もうっとくに始まってる

 冒頭のめいめいのセリフから。推しを見つけて好きになった時の勢いってすごいよね。それを表すようなセリフだと思う。好きという気持ちだけで突き進んでいくオタクの、「始まってる感」はすごい。この世界の誰よりも元気である。

最近ほんのすこし

目立ってみたい気持ちが 大きくなってる

 オタクを始めると、やっぱり自分を推しに見つけてほしくて、控えめな子でも目立ちたい気持ちが溢れてくると思う。少しでもきれいになろうとメイクやおしゃれを頑張ったり、ダイエットに精を出したり。ドルオタダイエットは綺麗になるぞ~~

とっくに始まってる 恋なら始まってる

私もどうなるか わかんないもん

推しを見つけて、曲を聴き込んで、既存のインタビューや他のオタクのレポを読み漁って……駆け出しの頃のオタクには、その時期にしかない楽しさと煌めきとバイタリティがある。それは一見明るいようでいて、底のない井戸に突き落とされたように、重力にまかせて落ちていくだけなのかもしれない。「どうなるかわからない」という言葉が、好きになりたての明るい気持ちとは裏腹に、この先に待ち受けている数多の無意味な痛みを予知している。 

なぜ キミは笑顔が似合うの

なぜ 私と出会ったのでしょう

ああ このままキミを信じたなら

ずいぶん 楽だろうな

 なぜ出会ったって、それは自分がその場に足を運んだり、何らかの媒体を見たからだろう。しかしオタクという生き物は兎角何事も運命などの人智を超えた現象にしたがる。

このまま推しを信じて盲目的にお金をつぎ込んで楽しめたら、これ以上辛いことなんてなにもない。現実が充実している人はアイドルや二次元にはまらないと言うが、これは多くの人に当てはまるんじゃないか。現実がつまらないから、オタクは非現実にやすらぎを求める。私も然りである。

何もかもを脱ぎ捨て 宇宙までも突き抜け

思いのまま動けば もう何も怖くないよ

 推しはじめの無敵感は凄まじい。現場に知り合いが一人もいなくとも、ルールがあまりわからなくとも、好きという気持ちだけで普段はゼロに等しい行動力が無限にもなる。今まで拘っていた「どうせ私なんか」という卑下も脱ぎ捨てて、常識も全てかなぐり捨てて推しに会いに行きたい、ひと目でも姿をみたいという気持ちが膨れ上がる。

 

4.サヨナラ ウソつきの私

推し変をすると決意して、ふっきれた後に新たな気持になりたい人におすすめ。

花は枯れるわ

水をあげなきゃ散るのよ ねえ

 塩対応ばかりではオタクの小さな花も枯れるんですよ、というささやかなメッセージ。

私にだってしたい事あるけど

君にほとんど 合わせて来たじゃない

今日からが本当の私

本能で愛を照らすわ

 自分のプライベートまで切り売りして、現場に足繁く通ったじゃない。推しくんのスケジュールに合わせてきたじゃない。(そっちが会いたいから来たんだろと言われればそれまでだけど、そう恨み言の一つも言いたくなる気持ちも分からないでもない)

今まで推しに合わせて無理をしてきたけど、推し変して今日から本当の自分に戻るという力強いオタクの選手宣誓である。

嫌われたくなくて 笑っていた

ウソつきの私 サヨナラ

 推しに嫌われたくなくてどんなに塩対応をされても、テンプレ対応をされても、真顔で対応されてもへらへら笑っていた。だけど、そんなウソつきの自分からサヨナラするよというオタクの強い決心。好きという気持ちと、麺とオタクの相性とはまた別の問題である。時には勇気を出して自分と合う麺に推し変することも大切だ。

オタクの幸せは、人によって違う。自分と合わなくても好きという気持ちを大切にして、自分を殺して推しに尽くすヲタ活。自分と合う推しを見つけ、そちらに熱をいれることで自分が納得する見返りをもらい楽しむヲタ活。どちらも正解なのだ。

 

5.Peach Melba/古内東子

カノバレした時や、推しが交際宣言、結婚宣言をした時に聞いてほしい曲ナンバーワン。この曲を聞けば精神を落ち着かせて、オタクから清く正しく、幸せを祈る素敵なファンになるよう努めることができるかもしれない。

二人を見ているともう何も言えないけど

好きよ 大好きよ 心から

きっと彼女より

オタク誰しもが思うことである。1ファンである自分が口を出せることじゃないけれど、自分が一番好きだということだけは自負していたい。そこが揺らいでしまったら、推しにかけた数年はなんだったというのか。最後の砦といっても過言ではない。 

きまって彼女が去ったあとは甘い香りがしてた

あれはピーチメルバ

小さな手のひらからあふれる柔らかな優しさに

あなたも惹かれたの?

最近のオタクのサーチ能力では、彼女の使っている香水の特定など容易いだろう。

何もかもが小さなつくりで可愛らしい女の子なんて、愛されるために生まれてきたといっては過言ではない存在じゃないか。同じ女性目線からみても羨ましいほどの完璧さに、推しが惹かれたということも納得せざるを得ない。

ほんとはね

ちょっと側にいるだけで胸がつぶれそうだった

いつもと同じように笑えない

祈ってる 二人のため幸せを

そんなこと嘘だもの

彼女と出会う前に帰りたい 

 願わくば、推しが彼女と出会う前に帰りたい。帰ってもどうとなる訳ではないことはわかっていても、そう願ってしまう。

親目線だの、友達目線だのといって二人のために幸せを祈る言葉を書き連ねるツイッターのあの子もあの子も。裏垢では呪いの言葉を吐いて、現実では枕を濡らしている。

現場で同じように笑えるはずもない。

あなたと過ごしてきた時間や

思い出の数ならば誰にも負けないのに 

 古参のファンなら必ず思うことである。過ごしてきた時間(ライブ、10秒の握手、それより少しだけ長いツーショットの撮影の時間)、思い出の数(一緒に撮ったツーショの枚数)ならば誰にも負けないと自負する。しかし、その時間や思い出の質がそもそも異なるという、悲しい現実が浮き彫りになるばかりである。

祈ってた 二人が壊れるように

そんな自分が悲しい

きっと誰も悪くはないのに 

時間も経つと悲しみや怒りよりも、 好きな人の幸せを喜ぶことができない自分のあまりの醜悪さが両肩に重くのしかかる。

誰も悪くはないのに、といいつつもそこには煮え切らない感情が垣間見える。

二人を見ているともう何も言えないけど

好きよ 大好きよ 心から

きっと彼女より 

言える権利なんて今までもこれからもないけれど、心の片隅では自由に想わせてほしい。自分が一番推しのことを思っていると。それだけでオタクは救われるのだから。行きていけるのだから。オタクが行き着く先には虚無しかないのかもしれない。それでも愚直に愛し続けるその姿は、神が現代に使わせた愛の使者さながらである。(言い過ぎ) 

ちなみにピーチメルバはバニラアイスにバニラシロップ漬けの桃を乗せ、ラズベリーソースとアーモンドのスライスをかけたデザートだそうです。しかしこの曲では架空の香水の名称として使われているそうな。(参考:ピーチ・メルバ - Wikipedia)

 

某アイドル?にハマってから聞くヲタ活ソング10選~複雑な乙女心 鬱編・躁編~と題しまして、前後編でお送りしました。

皆さんのヲタ活が実り多いものとなることを、末筆ながらお祈り申し上げます。

 

某アイドル?にハマってから聞くヲタ活ソング10選~複雑な乙女心 鬱編~

これは個人的な見解だが、「○○オタクは皆リアコ」という考えをもっている。

アイドルオタクも声優オタクも俳優オタクもバンドマンオタクも。一人の人間に対して入れ込んだ時点で、ファンという言葉では片付けられないほどの熱意を持って追っかけはじめた時点で、もう皆リアコではないのか。

それは恥ずべきことでも何でもない。一番辛いのはそうした自分の気持ちを受け入れられないがゆえに、「親目線」「保護者目線」「友達目線」などという小賢しい言葉を使って言い訳することだ。(友達や親が一人に対してお金を湯水のごとく使うか?)(親は使うかもしれないが)

自分の心に嘘をついているから、くるべきカノバレやスキャンダルに対してもどんなに辛くとも「別に自分は親目線だからさ、辛くないけど~~」などとしなくてもよい言い訳をしなくてはならない。悲しいときには泣いて良い、へこんでよい。正しい形で昇華できなかった感情は、狂気となって応援する相手を傷つけることにもなる。

そういうわけで、ドルオタを始めると恋愛ソングや女性歌手の歌、アイドルソングを好んで聴くようになる。

リアコソング10選をお送りしようと思ったが、広くオタクの方たちに聞いてもらいたいので、ヲタ活ソングと銘打ち紹介していく。なお、順不同である。

思いのままに書いていたら存外長くなってしまったので、鬱編・躁編と題して5曲ずつご紹介することとします。今回の鬱編ではヲタ活とは切っても切り離せない鬱屈した気持ちの時におすすめの5曲をご紹介致します!(そしてなぜか全曲ハロプロになった……)

担降りしたい時、塩対応された時に聞いてね!

 

1.赤い日記帳/あか組4

ゴマキverを好んで聞いている。アレンジもよいのでそちらをおすすめしたい。

好きだけど最近推しくんが冷たくて、担降りもしくは推し変したい、でも迷っているという全オタクに聞いてほしい。赤い日記帳にヲタ活日記を書けばいいと思うよ!!

今日のあなたは少し 優しく感じました

出会った日を憶えていてくれました 

 この時点で認知もされているかなりの強火オタクということが伺える。強火であればあるほど病み、担降り・推し変を考える回数が増えるということは長年強火オタの友人・身内を見てきて感じることである。出会った日を覚えていてくれたら昇天ものだと思うが、人間は欲深い生き物であり、認知はスタートラインに立った程度にしかならないのが現在の強火オタク界隈の常識である。

他にスキな女性でも出来たのですか

日記には書けるのに聞けません 

 聞いたらえらいことだよ。

ここは彼女でも、他のオキニができたでも解釈は自由ですが、オタクが病む理由なんて大抵その2つだろう。推しの気まぐれな反応一つで一喜一憂する、オタクはこの世で最もいじらしい生き物といっても過言ではないのだろうか。

 

2.ずっと好きでいいですか/松浦亜弥

ハロプロ率高くない?ごめんね、ハロが好きだから……。AKB系列にはなかなかみられない、女の情念とでも言えばいいのかねっとりした部分をかわいい女の子が歌ってくれるのはハロだけな気がするんです。

結局。

永遠の片思い

あなたのことが好きです 

 この冒頭を聞いただけで涙がこみ上げてくる程度に、この言葉にオタクの全てが詰め込まれている。どうしようもないんだけど、それでも好きという、オタクってプラトニックだよなあと思うわけです。(色んな角度からのオタクの人はいると思うけど、叶わないものに焦がれているという点では)

起きてるのか寝てるか

わかんないほど

ぼ~っとあなたの事

夢に見てる 

 イベント終わりの次の日の仕事や学校では大体皆こんなもんでしょう。白昼夢をみている感じで昨日のイベント・ライブの思い出を噛み締めている。人によってはツーショを見返してにやけていることも考えられる。

わたしが ずっと大人になって

他の誰かと恋して

素敵な結婚しても

あなたをずっと 好きです 

 こんな風に思われて嬉しくない男なんているのか?!ねえ、世の男性の方々どうなんですか?

オタク純粋……ほろほろ。推し変しても彼氏できても結婚してもずっと推しくんのことが好きだよという、プラトニック・イノセントな愛じゃないか。1/3の純情な感情じゃないか……。

 

3.好きになっちゃいけない人/田中れいな村上愛鈴木愛理

まさしく好きになっちゃいけない人=芸能人ではないか?

会えない夜

寂しい朝 Ah

好きになっちゃいけない

人だったわ

現場がなくて会えない夜、現場の次の日の充実感ともう今日は会えないという寂しさが残る朝。推しに会った次の日って感情のジェットコースターがびゅんびゅん豪速で走ってる感覚になります。

気さくなその「やさしさ」

自分自身気づいてない

もしもそれが わざとじゃ

アカデミー賞も 受賞もんね

推しとの接触がある場合、やさしく対応されると勘違いしないようにと心がけていても、浮足立つ心は抑えられない。気さくに優しく対応されたらちょろいオタクは、もっともっと好きになってしまう。(まあ私の推しは誠実という名のテンプレ塩対応なのでそんなことはないが)

もしそれが営業ならアカデミー賞も受賞もんねって、これ某水色さんとか黄緑色さんのオタクは感じるところがあるのでは……。

独占欲 沸いてくる

こんな気持ち 初めてよ

素敵だった あのトキメキ

誰にもあんな風に素敵なの?

甘対応されてはじめはそれで満足していたのに、いつの間にか「自分だけに特別に対応してほしい」と思ってしまう。人間は欲深いもので、誰にもこんなふうに対応しているのかと思うと我慢ならない。無理とわかっていても、そこに意味がないとわかっていても自分だけに対応してほしいと思ってしまうのがオタクの物悲しさである。

 

4.泣いちゃうかも/モーニング娘。

笑った顔をして返事した

あなたがウソを付く合図だね

握手会などで推しと話している時に、「こいつ適当に話してるなあ」と感じる時この歌詞が思い浮かぶ推しも人間ならば、オタクも人間である。心の機微にくらい、容易に気づくことができる。たまにオタクのことを舐めすぎでは?と思うこともある。受け取る側なので、贅沢なんて言える立場ではないけど。

ああ 私からお別れ告げようと

そう思ったけど出来ない

会話の中で何度も

タイミングみてたけど

泣いちゃうかも 泣いちゃうかも

泣いちゃうかも

かも かも かも

あまりの推しの塩加減に推し変をしようと思い詰めて、握手会の時にそう推しに告げようとする(そうしたい気持ちはいたいほど分かるが、実際に行動に移せばそれは間違いなく害悪である)が、なんだかんだ愛着が沸いていてできない。

10秒の会話(と呼べるかどうかも分からない)の中でタイミングを図るけれど、言えないまま。辛い気持ちが溢れて、泣いちゃうかも……という握手会で最もやってはいけない泣くという行為。(相手にも迷惑であるし、時間が長引くし厄介であるからか、高速で剥がされる)

どうしてそんな風に 無理するの

嫌ならお別れを言ってよね

わざとわがままをしてみたけど

優しく笑顔で答える人

一周目の塩対応ののち、二週目も回ってくるけど一回目よりは優しく対応をされる。一回目の塩対応で心がめげたオタクは「私のことが嫌なら無理しなくていいのに」というネガに入っている。(お前のことが嫌なんじゃなくてオタク全般が嫌なんだという、個人として認識されていないという辛さがそこにはある)

わざとわがままで困らせることを言ってみるけれど、向こうは仕事だからと優しく笑顔で答える。より心の距離を感じるし、所詮金銭を介してサービスを享受するだけの関係性だと思い知る。

「もう これでいいの? マリコ

自問自答する私

オタクはこれの繰り返しである。答えは常に自分の中にしかない。「推し変するかも……」「もう担降りしたい」というオタク仲間との会話は、非生産的なことこの上ない。なぜなら他人がなにを言おうと本人の心の中で、すでに決まっているからだ。

 

5.好きすぎてバカみたい/DEF.DIVA

泣いてないわ

バカみたい バカみたい

触らないでよ

お金を払って接触しに行くのに、あまりの塩さ加減に触らないでよと思ってしまう矛盾したオタクの心理。あえて手を握らずにいたら少しでも相手の印象に残るのではないかという小賢しいオタク心と、「触らないでよ!!」という逆ギレに等しいオタク心理。(お前が金を払って握りに行ってるんだろ!)

オタクの心は80%のプラトニックで盲目的な愛情と20%の逆ギレで構成されています。(当社比)

好きよ 好きすぎて 意味がわかんない

好きすぎて バカみたい

何よ 何なのよ 行けば良いんでしょ

サヨナラね Bye Bye

 前半は完全に盲目的なオタクの恋心を表している。かっこいい人ならば他にもっといるはずなのに、何故か欠点もあるダンスも歌もそんなに上手くもない推しを好きになっている。なんで好きなのと他推しの友人に聞かれても、答えることができない。接触中は特にそんな気持ちに満たされる。

でも塩対応をされるとヤケクソな気持ちになって、「はいはい推し変してやるわよ」という気持ちになる。推しよりかっこいい人も、スキルが高い人もいるし。そうやってまたもや逆ギレ恋心を発揮させるオタクだが……?

ララバイ 今ならば

やり直せるわ 

 今ならやり直せるよ?私のことを引き止められるよ?と結局全て推しの握手に並んでしまうオタク心理。やり直すチャンスをあげてるんだよ?だから甘対応してよと言わんばかりである。いじらしい。オタクこそこの世で一番可愛らしい人種である。

あの女の子ね たぶん

かわいい子だよね

優しい口調は やめて

最初の頃みたい 

 推しにどうやらオキニがいるらしい。加えて、現場でその子を見つけた。可愛い子で、自分なんてかなわないとダークサイドにおちる。それが自分とは正反対の顔つきで、もうどうにかメスを入れないと近づけない顔だったりすると最悪である。絶望の淵である。

これまでの親しげで遠慮のない口調とは正反対な優しい口調で対応されると、今まで金と時間を使って築き上げてきたと思い込んでいた自分と推しの関係性が音を立てて崩れていく。最初から今までずっとそこにあったはずなのに、無いと勝手に思い込んでいた壁を一気に感じる。そしてそれが人間関係と呼ぶに値しない、脆い幻想だったことを思い知る。オタクは冷静になった瞬間に、夢から覚めてしまう。その時の虚しさたるや、筆舌に尽くしがたい。

Bye Bye もう二度と

会わないけれど

好きすぎて ウソみたい 

 好きすぎるがゆえに、辛いから推し変をするというのはオタクによく見られる行動である。「好きすぎてウソみたい」って、すごい殺し文句だなあ。数多の女の子たちにこんなふうに思われているなんて、男性アイドル・俳優等などは数多の呪いをその身に受けていそうではある。

 

以上5曲、ヲタ活ソング(鬱編)でした!

私が現在ハマっているアイドルが握手会などの接触現場が多いせいか、そちらの心情に偏った書き方になりましたが、根本にあるオタク特有の純粋さとそこからくる八つ当たり精神は通じるものがあると信じております。

 願わくば、今日も全世界の誰かのオタクが、推しの尊さを感じ幸せな日々を送れていますように。

恋をしようよ 2017夏(最近読んだ漫画と感想)

夏になればうだる暑さに冬が恋しくなるが、冬になれば鬱陶しいと感じていた灼熱の日差しが恋しくなったりもする。

就職活動やその後にすぐはじめた某ご当地アイドルのおっかけのせいで(あと研究)全く活字や漫画に触れていなかったので、この夏(うそ、本当は春に読んだものもだいぶ含まれている)(嘘、ほとんど春に読んだ)に読んだ漫画の感想をリハビリついでに書いていこうと思います。

 

 私は数多のトーンや技術を駆使して、いわゆる画集のように美麗な絵を描く漫画(でもデッサンは狂ってる)より、確かなデッサン力を下地にしたシンプルで味のあるキャラデザでストーリーや設定が面白い漫画が好きである。

伝えたいテーマ性があったとしても、それを全面に押し出したりわかりやすいセリフに昇華するのでなく、内側に含ませてこちらにそれを読み取る選択肢を委ねてくれる作品が好きである。

この漫画はまさしくそんな感じで、何の役にも立たない「無用力」といわれる超能力を使う女子高生たちが、その力に振り回されたりある時はその力のおかげで大切なものに気づいたりしながら、私達とほとんど変わらない毎日を送っていく。

超能力が使える女子高生たちが最終的に気づく大切な恋心や友だちへの感謝は私達が感じることと全く同じもので、その過程が異なるだけでこんなにも素敵なストーリー、作品になるのだなあ。

今年の春に最終巻である3巻が出たみたいだけど、読めてないので読まなきゃなあ。

 

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)
 

 ずううっと気になっていたけど、ようやく買ってちょうど春に読みました。

こういうテーマやゼロサムの漫画って、ともすれば中二病高二病で済まされてしまう。でもこの作品がそこにとどまらなかったのは、鬱々とした設定と妹が死んだ重苦しい空気感の中でも、日常時はちゃんと笑顔をみせる明るくコミカルなシーンが描かれ、「春が死んでも、夏美の人生は続いていく」と感じさせる点だと思う。この漫画からは、きちんと生活の香りがする。

この漫画を読んで、村上春樹ノルウェイの森を思い出した。死んだ愛しい人間からの呪いと、喪失を乗り越え生きていくというテーマでは被る点があると思う。

ノルウェイの森では主人公の男は親友の男も愛する女も亡くしていくが、春の呪いでは主人公は亡き妹の恋人と手を取り合い、呪いを受け入れ共に生きていく。喪失と略奪と再生がキーワードになりつつも、全く異なった結末になるのは面白いと感じた。

 

塩田先生と雨井ちゃん2

塩田先生と雨井ちゃん2

 

 「あーん!ひどい!!」とか、ときめきトゥナイト80年代、90年代の古き良き漫画表現が現代チックに昇華されたハイブリット漫画、の、二巻。

一巻は「この作者さんは80年代、90年代の漫画が好きなんだなあ」というフェチがところどころに散りばめられていて、それを楽しみながら読んでいたのだけど、二巻はそちらがいい意味でおちついてストーリーも楽しめることができた。

一番印象的だったのは、一巻から気になっていた雨井ちゃんの家族事情が、はっきりではないものの少し垣間見えるシーン。明るくてすっとぼけな雨井ちゃんも先生に出会って恋をしたから、孤独な魂が救われたみたいなところがあるのかなあなんて想像は尽きないので、早く続編が読みたいところである。

二巻にしておとぼけラブコメからシリアスまで展開できるポテンシャルをみせる、この幅の広さに今後もこの作家さんから目が離せない。

乙女ゲームに青春時代を捧げたはなし【入門:中学編】

乙女ゲームに青春を捧げた。そう言っても過言ではない。

女子校という男子は先生しかいない、二次元でいえばマリみてのような世界(実際共通するポイントは女子しかいないという点のみである)で私は迸る青春の矛先をゲーム、ないし漫画・アニメに向けた。

そう、いわゆるヲタクである。隠すこともなく、私はヲタクである。

 

私の乙女ゲーム遍歴はおおよそ3つのセクションにわけられるだろう。当時を懐かしみながら、今日はそれを語っていきたいと思う。その時期にやっていたゲームと、その作品の中での一推しを 紹介していく。(途中放棄した作品、個人的にあまり刺さらなかった作品に関しては割愛しています、すみません)

みなさんもよかったら自分の乙女ゲーム遍歴を追いながら見ていただけると嬉しい。

だらだら書いていたらとても長くなってしまったので、前・中・後編の3つに分けて紹介していきたいと思います。

 

中学三年生のときに、初めて乙女ゲームをプレイした。これをやってしまったら、私は永遠にヲタクから戻れないのじゃないか。一生リアルな恋愛をすることができないんじゃないか、そんな恐怖感を抱きながら、夢小説をしこたま読み漁り、そして書き散らしていた私はついにその欲求を抑えきれなくなった。

 

キャラに名前を呼ばれたい!!

 

もう活字だけでは我慢できない、よりリアルな少女漫画的体験を、できることならば画像と音声つきで体験したい!そして、その世界の一員に自分もなりたい!!

そこで恋愛をするべく、キレイになって痩せて男の子の知り合いを作って……という思考回路が回らないのが、私がヲタクである所以であろう。

 

そしてついに15歳の誕生日に、プレゼントとして乙女ゲームを買ってもらうことに成功した。ヤッタネ!

両親ともに漫画やゲームなどに疎い人であるし、特に子供の趣味に対して偏見を持たない人であるからすんなりと購入してもらえたことが幸いであった。(エキセントリックドルオタである姉に散々調教された結果であろう)

思えばこれが私の輝かしい腐れ人生への第一歩だったのだと思う

 

乙女的恋革命ラブレボPS2

★颯太くん

私の初乙女ゲーム経験を捧げた作品である。

数多くの美少女コンテストを総なめしていた元美少女、現100キロの女子高生が主人公。ダイエットをしながら、学校一のイケメンたちの闇を受け止め、解決し愛を育む素晴らしいゲームである。

 

なにこの一作目から癖のある選択。 

 

このゲームの魅力は何より、キャラデザが由良大先生ということ、そして設定の奇抜さとシステムのおもしろさにある。2017年現在も、後世に語り継ぎたい乙女ゲームに名を連ねる名作である。

由良大先生は私くらいの年齢の女ヲタクないし腐女子さんにとっては、頂点に君臨するイラストレーターのお一人ではないだろうか。みらくるのーとんやラッキードッグなどで、大変お世話になった人も多いと思う。多くの腐女子を世に生み出してきた、母なる存在である。

 

さて、攻略キャラのことだ。

大体のイケメンは、45キロくらいまで落とさないと攻略できないという、デブ専が聞いたら殴りかかってきそうなスペックを要求してくる鬼だったのだが、颯太くんはデブでも付き合ってくれるというとてもビギナー向けのキャラだったので、中3の私はコロッといかれた。60キロの女と付き合ってくれる心の広さ、世の中の男は見習うべきじゃないのか?

現在進行形でデブの私は颯太くんを見るたび、何か赦されたような気持ちになります。

 

このゲームは攻略対象のイケメンがみんな心の闇(笑)を抱えてることが特徴です。

参考までにこちらを。

 

このOPからもプンプン臭ってますね。なんせ鎖に囲まれちゃってますから。

「本当~の自分~さえ 見失い~そ~う~♪」

 

ありのままのおおおお君でいいよおおおおお望むことはああああもう何もないいいいい

 

OPでそう言うなら、100キロのありのままを愛せや!!!!!

 

私はこの曲が大好きです。

 

みんながみんな、実は俺は……と同じ時期に心の闇を語りだすもんだから、後半面白くなって笑いがこられきれなかったことを思い出します。お前ら、主人公ちゃんはカウンセラーじゃないんやで。

ここらへんから乙女ゲームをやりながらも、萌えている私とその姿を冷静に見て「いやいや、ないっしょww」と高みの見物をしている自分が分離しはじめます。

うるせー!お前結局うひうひプレイしてるんだから意地はるんじゃねえ!!

 

はじめてプレイした乙女ゲームがこの作品でよかった。実は乙女ゲーマーにとって、一番最初にプレイした作品はその後の好みを形作る大切なキーポイントになっているのではないかと思います。

私は最初にこの最高の作品をプレイした結果、絵・システム・シナリオの斬新さ・声優の4点が揃っていないと購入してプレイしないという批評家気取りの最悪な乙ゲープレイヤーになってしまったと自覚しています。学生だからお金がなかったことも理由なんだけどね!!!

 

遙かなる時空の中で3(PS2

遙かなる時空の中で3 十六夜

遙かなる時空の中で3 運命の迷宮

★源九朗

 

私の中の後世に語り継ぎたい乙女ゲームその2にして、遥かシリーズ最高傑作。(と、思っています。他の遥か作品をろくにプレイしたことがないのに……すみません)

 

白龍の神子として異世界に召喚された主人公が、異世界の平和を守るために八葉と呼ばれるイケメンとともに戦うシリーズ。その三作目である本作は、異世界の鎌倉へ飛ばされ、源平合戦に巻き込まれることとなります。

 

 

この作品の素晴らしい部分は、なんといって主人公のキャラクターです。

THE 戦う主人公

守られているばかりは嫌!と剣術までマスターし敵をなぎ払い、男気あふれる選択肢で数多の男のみならず、プレイヤーのハートまでも射止めます。望美ちゃん好き!

次点で、やはりストーリーの良さ。その濃度が、後々出てくる某会社の金太郎飴シナリオとは違います。別次元。レベチ。

 

また、システムも怨霊と呼ばれる敵とのバトルがあったり、キャラを育成して技を習得させたりパラ上げをするRPG要素も含まれていて、飽きがこない。

ここで習得できるスキルがキャラの攻略に必要だったりして、なかなかに頭を使わせられるのです。きっと遥かの攻略チャートをまとめてくださっていたサイトの方は、効率的な仕事ぶりで今や社会で活躍していることでしょう。なんという完璧なスケジュール管理能力。

 

十六夜記は3の追加ディスクのような位置づけですが、運命の迷宮は本編の大団円EDの後を描いており、異世界の仲間が現代に来てしまった!という続編?みたいなものです。

雅~なキャラたちが現代の服(くそださい)を着る姿はなかなかに圧巻です。あと現代への適応早すぎる。どんだけ有能なんだよ。

 

もともと私自分が義経が好きなこともあるんですが、この作品では九郎が一推しでした。

柿と犬と、兄上とリズ先生が大好きな九郎。隠しきれない童貞臭に誘われたドS乙女は多いはず。中の人は声優界が誇る変態の一人、スネ夫こと関智一さんです。

ネタバレになりますが、私が一番好きなシーンは史実どおり実の兄、頼朝から謀反を疑われ、牢屋越しに主人公に泣きつくシーンです。深夜にこたつの布団を被りながら号泣した記憶があります。完全に不審者。どうしてボロボロなイケメンって、こんなに母性本能をくすぐるのでしょうか。性癖か。

いわゆるツンデレっていうやつなんですが、テレた顔がかわいくてもう!!完全に性癖を形作られた自覚はあります。



金色のコルダ無印(PS2

★土浦くん

 

スケジュール管理が求められる乙女ゲームコーエー部門第1位。GS並に難易度が高いゲームです。

 

学校に住みついてる音楽の妖精に見初められた音楽初心者の女の子が、音楽家の猛者どもと切磋琢磨しながら魔法のバイオリンで学内コンクールの頂点を目指すお話。

 

楽曲の楽譜や解釈を集めるために、あらゆる場所でバイオリンを弾いては全力疾走で妖精を追いかけ、イケメンを無視して縦横無尽に校内を走りまくるゲームでもあります。

 

土浦くんは普通科所属でサッカー部のエースでありながら、実は幼少期からピアノを続けコンテストにも出たことがある隠れピアニスト。コンテストが嫌になって逃げたとかいうチキニストでもあります。(冗談です)

ゲーム本編というより、実は漫画版の土浦くんがすごくかっこいいんですよね。ガンガン月森くん(メインヒーロー・両親ともに音楽家のサラブレット)の当て馬にされて、挙句土浦くんの元カノまで出てきて遊園地で修羅場るんですけど、そういうの大好きなんで本当に美味しいです。ボロボロになった良い人系イケメンを癒したい。私がいるじゃん!と言いたい!!



VitaminXPS2

★真壁翼!!!

 

この頃私は鈴木達央が大好きだった。

諏訪部さんとやっていた集英学園乙女研究部というラジオも欠かさず聞き、録音するくらいだった。

CDを買うと参加できる握手会にも友達と行き、実はその日が私の誕生日当日という運命でしかなかったので、「誕生日なので祝ってください!!」とかいっていたあの頃の私は純粋だった。

「名前なんていうの?」とか聞かれて、「○○、お誕生日おめでとう。良い一年になるといいね」とか言われたのは、控えめに言っても最高の思い出であるし、あの頃の鈴木達央さんはまごうことなくイケメンだったし、ジュノンであった。爽やかであった。敬称を付けたいほどに。

彼に一体何があったのだ。今の姿とは結びつかない。ケミストリーや平井堅が好きだと言って、透き通った声をしていたのに。

 

話が逸れた。

 

ブルジョワなぼっちゃま、嬢ちゃまが通う私立聖帝学園中等部の英語教師として働く主人公は、ある日高等部の担任教師への異動を命じられる。担任になったXクラスは学園で成績下位の生徒たちが集まるドベクラス。そこに、B6と呼ばれる問題児集団がいた。主人公は6人と向かい合い、卒業へと導くことができるのか?!

 

みたまんま、ごくせんと花男をまぜてアホで仕上げしたシナリオである。

主題歌にもこだわっていて、プロデューサーの岩崎さんが自ら作詞した放課後エデンとかいうトンデモアホソング(褒め言葉です)を、まるで青春ア●ーゴのような曲を、修●と彰みたいな翼と一(達央と大輔)が歌う。

 

 

VitaminのイベントDVDでは、振付で主題歌を披露するDさんとたつさんが見られる。ご興味のある方は是非!ブチ切れる和彦さんも見れるよ!きょわい!!

 

VitaminXといえば、その斬新なシステム、突飛なシナリオ、今までの女性向けゲームキャラデザの概念を一身したスタイリッシュなそれが魅力だろう。なんせがっちりマンデーで紹介されたほどである。すげえ。

最初に攻略キャラクターを選ぶことができ、専用ルートの一章分を終えるごとにテストがある。高校生くらいまでの知識を要するクイズがだされ、そこでの成績がよいほど、生徒の学力は向上し、学力と愛情の2つのパラメーターでエンディングが決定する。

クイックセーブ・クイックロードという機能も、私はこの作品で初めて経験した。かんたんにセーブできるので、選択肢の前でセーブしておけば、クイックロードで簡単に戻ることができる。ユーザーに対して親切な心遣い、それがこのゲームの素晴らしい点である。こんなにも快適なプレイ環境は初めてだった。

 

前述したように、その頃鈴木達央が大好きだったので、もちろん真壁翼が好きだった。

おバカイケメン集団B6のリーダーであり、人気モデルでもある俺様ブルジョワぼっちゃん。チェック柄の自由の女神像を、「美しい……」とか悦に入りながら磨くかなり危ないやつでもある。

ハーフという設定であるから、セリフの端々に英単語は入ってくるんですが、そこでの鈴木達央の発音に笑ってはいけない。なぜなら、いちいち笑っていてはキリがないからである。



アラビアンズ・ロスト(PC)

★カーティス

 

砂漠に囲まれた犯罪の国、ギルカタールの王女(主人公)は、普通になることを夢見ていた。

普通の恋をして、普通の結婚をして、普通の人になりたい!

王様(父親)が選んだ全員が極悪人の婚約者との結婚を阻止するため、主人公は1000万ゴールドを貯めれば結婚はなし、自分の選択には口を出さないという約束をする。世界一「普通」じゃないプリンセスの、「普通」になるための「普通」じゃない日々が始まる!

 

 

あらすじでも分かる通り、クインロゼさんはシナリオ極振りの乙ゲーブランドさんです(でした)。お世辞にもキャラデザは上手とは言えないし、スチルも美麗とは程遠い。

しかし、それを補って余りあるほどの魅力が、シナリオにあります。犯罪大国のプリンセスが普通になるため、普通じゃない極悪人の婚約者たちの力を借りるとかいう、なんだその中2心をくすぐられる設定。地の文は結構癖があって読みにくいけれど、物語シリーズを読むような訓練されたヲタなら、こんなもの屁でもないだろう。

 

しかし、アラロスの魅力はそこだけではありません。

それは、いわゆる微裏と呼ばれるきわどいエロ描写!!やたらとキャラに押し倒されたり、えろいチューしたり、事後っぽい表現が出てきます。それでも特に年齢制限がなされていない本作。(多分PC版だけだったと思います)

えろいことに興味津々な中学生がこぞって買うにきまっている。私は買った。

 

中でも私の一推しであるカーティス(石田彰)は完全なるえろ要員です。バリバリ凄腕の殺し屋、カーティス・ナイル。前述した押し倒しシーンもカーティスのもので、彼はEDで子作りをはじめようとするとんでもない倫理観の持ち主。まあ、犯罪者だしね?(魔法の言葉)

 

REBORN!の雲雀さんとか、銀魂の沖田とかが好きな方は絶対に好きなキャラです。笑いながらぶちころすよ?とか言ってしまうような卍THE・厨二卍ですから。

こう思うと、中学生がやるにはふさわしい作品だったかもしれない。

 

ハートの国のアリス(PC)

 

地獄のターン数乙女ゲーム界を震撼させたハトアリ。結局誰も攻略できないままいたずらにターン数を重ねた記憶があります。

映画化や大規模イベント(その時期にはロゼから離れていたのでよく知りませんが)など、多くの謎の伝説を残したクインロゼが産んだ核弾頭であり稼ぎ頭。その中2世界観からユーザーを選ぶ作品ではありますが、その設定の突飛さ、アイディアは目を見張るものがあります。普通の乙女ゲームに飽きてしまった方には、是非おすすめしたい作品。時間が有り余るほどあるのであれば。

私としてはどちらかといえば、アラビアンズ・ロストの方を推したいです。同じターン数の多さでも、戦闘がある分、アラロスの方が飽きが来ないです。

 

クインロゼがいつの間にか倒産していたのには正直笑いましたが、青春の一部を捧げたという情もあるので、なかなかに思うものがありますね。

 

花宵ロマネスク(携帯)

オレンジハニー(携帯)

ラブルート・ゼロ(携帯)

クラノア(携帯)

 

下に行くほど全体的にクオリティが下がります。

トイズwalkerが産んだ迷作4作。恋ギグとかもあった気がするが、気にしないことにしよう。

 

オレンジ~~~~ハニ~~~~~

あまりのクソゲーさから一時期ネットの一部を騒がせたオレンジハニー、私の学校でも謎に主題歌を歌うことが流行っていて、「オレンジ~~~~ハニ~~~wwww」とよく友達と歌ったものだった。なんせ箸が転がっても面白い年頃である。

詳しくはこちらをどうぞ。

上ハモ・下ハモをマスターして、さあ!君もレッツ オレンジ~~~~ハニ~~~~~

 

迷作4作の中でも、花宵ロマネスクは生まれて二度目に行ったコミケで初めて物販に参加した、記念すべき作品でもある。

ロゴスという謎の呪縛に囚われる宝生家の人々と、ひょんなことから関わり合いになっていく主人公。ロゴスから宝生家の人々を開放できるのは主人公だけとわかり、このメンヘライケメン一族のいざこざに巻き込まれていくこととなる。

 

メンヘラのなんたるかを教えてもらったのもこの作品であるし、本当にお世話になった。

しかしラブルートゼロ、てめーはダメだ。

クラノアに至ってはもう記憶がない。なんかドーナッツを集めた記憶がある。



当時私は二歳上の某男性アイドルオタクの姉にバレないように、姉が寝静まった深夜にPS2を持ち出し、こっそりプレイしていた。

その頃の姉は私の中でバリバリ支配者として君臨していたので、バレて「うわあ、気持ち悪い!」と非難されたり、笑いものにされることを恐れていたんだと思う。

実際、姉はヲタクだからといって他人を馬鹿にしたりする人じゃなかったので、私が勝手に過敏になっていただけなのだが。

家族が寝静まった夜中に、ニヤニヤしながらゲームをする私は相当に気持ち悪かったと思う。

 

次回は乙女ゲーム極め期~高校時代~について書き散らします。乞うご期待!



自意識をこじらせてしまった全乙女のためのおすすめ漫画~繋がる個体(山本中学)~

 

 皆さんは、好きな人に好きと伝えることができますか?
 「この人が好きだ」と、誰に恥じることもなく自覚することができますか?
 人の好意を、(異性であれ、同性であれ)素直に受け止めることができますか?
 

 


 私はできません!!!(断言)
 家族以外の誰かに愛されたい、誰かの一番になってみたいと思いつつも、その願いを口にすることもできなければ、自分の気持ちを認めることすらできない。
 この精神が如実に表れたエピソードがこちらになります。

 

 あれは忘れもしない、大学2年生になった夏のこと(多分……うろ覚えですが)。中学時代から通っている美容室で、その日はカラー、カット、トリートメントという美容室満喫フルコースをオーダーしていました。

 いつもより施術の時間が長いからか、美容師のAさん(30代・男性・既婚・子持ち。眉マスカラに興味を示す若干オネエっ気あり)と私はいつもよりパーソナルに踏み込んだ話を展開していました。いつもはあまり話をしない私を気遣ってか、何気ない話題を投げかけてくれていたAさんですが、長時間同じ空間にいるという和やかな雰囲気がそうさせたのか、ついに禁断の質問を私に振ったのです。

「彼氏とか欲しいって思わないの?」

 そうくるか、Aさん。そこに切り込んでしまうか、Aさん。
 瞬間、確かに先ほど胃に収めたはずのシューアイスが込みあがってきました。おいしいから、と2こ目も勧めてくれたシューアイス。まんまと食べたシューアイス。こんなことでえずきそうになるとは、プロこじらせの風上にも置けませんね。
 適当に誤魔化すか、本音を言ってしまおうか。瞬間、シューアイスの糖分を利用して突然頭がフル稼働。本音を言うことで生じる、今後の関係性への影響。誤魔化しきれるかという、一連の会話のシミュレーション。両者を天秤にかけ、ちっぽけな私の頭がはじき出した結果は、「ええい、ままよ!めんどくせーし、もう言ったれ!!」でした。

「いやー、なんか私なんかが好きになったら、相手に迷惑だなって思うんですよね!!」

 だはは、と勢いよく笑いながら鏡越しにA氏の表情を伺うと、いつにもましてポーカーフェイス。
 その時、私はなんとなく感じていた「私のこの感覚は常人には理解されないのかもしれない」という思いを、明確なものとして昇華させました。

「ごめん、そんなこと言われたことないから、どう返してあげればいいか分からないけど……」

 ……心が砕ける音とは、案外きれいなものですね。
 Aさんよ、そう思ったのなら話題を流して欲しかった。
 
 それ以来、なんだか愛や恋に対して異常に臆病な自分を、他人に曝け出すことに躊躇してしまいます。
 「こんなこと、私しか考えてないのかなあ」、なんてネガティブ選民思想に浸って大学時代という人生最大の青春は終わりました。
 そんな私が大学を卒業してから1年後、出会ったこの漫画。

 

 山本中学さんの「繋がる個体」。(前振りが長くて、すみません)
 モーニングさんの書籍紹介サイトはこちら。冒頭部分を読むことができます。
 

morning.moae.jp

 

あらすじ

 主人公の井口正行は30歳。記念誌専門の出版社で働く、真面目なサラリーマン。同じ職場で働く澤くるみと別れて5年、二度目の童貞期を過ごしつつくるみへの想いを捨てきれず。
 そんなある日、同僚の誘いで数合わせとして参加した合コンで、超絶かわいい女子高生ココちゃんと出会う。何故か好かれ、積極的にアピールしてくるココとくるみの間で揺れる井口。
 ある時、くるみとココが姉妹だと知って――?

 

 
 全4巻ですが、1・2巻と3・4巻では実質的な主人公が違うため、今回は1・2巻について述べたいと思います。
 この漫画には、私のような鬼面倒くさい自意識をこじらせてしまった人間に刺さりまくるセリフが出てきます。

 

 一つ目がこちら!
 

「欠陥品の自分と好きな人の人生を繋げるわけにはいかないの!」

                  澤くるみ 繋がる個体1巻 P177

 

 

 元彼、井口といい雰囲気になって復縁を迫られたくるみが放った一言。くるみも井口のことを想っているのに、いや、想っているからこそ出た言葉。
 このセリフを見たとき、脳天にズガーン!!と雷が落ちたようでした。よく漫画であるアレですよ。世紀の大発明を思いついた時などに出てくるアレです。
 いやあ、私だけじゃないんだ!と、ネガティブ選民思想から解き放たれた瞬間でした。
 
 真面目でまっすぐな井口に惹かれながらも、そんな井口が好きだからこそ、自分と繋げることができない。
 作中では、「人の気持ちはいつか離れてしまうから、それならばはじめからつながない!」とくるみは言っています。その考えに至る経緯は、ちょくちょく語られるくるみの過去から伺い知ることができます。
 愛する母を亡くし、再婚を決めた父親の姿。かつての不倫相手である高校時代の教師、宇津木先生の「妻を亡くして寂しい、また付き合わないか」という誘い。
 
 「愛は永遠じゃない」
 「人の気持ちは移ろうもの」
 
 くるみの心に刻まれた呪いのような、それ。自然体で人に愛される妹と自分を常に比較しながら、普通の感覚を抱くことができない自分に息苦しさを感じていたのでは。そして、かつて不倫をしていたという後ろめたさも相まって、くるみは自分を欠陥品と言ったのでは。
 
 発端となった経験や気持ちは異なれど、くるみの気持ちは痛いほどよくわかります。自分を好きになれないから、人を愛する自信がない。私のような自意識こじらせ系人間は、1巻で同じような感傷に浸ることと思います。
 しかし、この漫画のすごいところは傷を刺激し、感傷に浸らせるだけではなく、読者を成長させようとするところです。
 
 

「いつまでもコドクに酔ってる女には愛想ふりまく生き方なんかわかんないよ!私なんかこの街中のいろんな男に好かれるっていうのに自分が本当に好きになった人には好かれなかったんだから!まーくんにフラれたんだから!」
                  澤ここみ 繋がる個体2巻 P144

 


 
 二度目の雷が、私の脳天に突き刺さりました。同時に、私は自分を恥じました。

 1巻の感傷を吹き飛ばして、横っ面をはたいて、おまけに冷水をぶっかけるように鮮烈なこのセリフ。生ぬるい布団でいつまでもぬくぬくやっているいい年こいた女を、冬の早朝に引っ張り出すような衝撃。

 実際は見開き1ページを使って描写されています。このシーンがこの作品の目玉になっていることは言うまでもないと思います。
 
 愛することの痛みを恐れ背を向けるのがくるみなら、愛されないことを恐れて努力するのがここみ(ココ)です。


 後者の方が、どれだけ辛いだろう。


 このココの発言を踏まえて、1巻の井口に対する猛アタックを読み返すと、ただの今時女子高生とは違う姿が見えてきます。

 誰からも愛され、かつ愛されないことを恐れるココが、唯一愛されなかった男。そして、初めて本当の意味で好きになった男。


 「コドク」に酔いつつ、ココのような愛くるしいふるまいはできないと横目でみつつ、くるみに代表される自意識こじらせ系女子は誰に降りろと言われた訳でもないのに、自ら舞台を降ります。悲しそうに、寂しそうに、申し訳なさそうに背を丸めて。まるで、空き缶を投げつけてくれよと言わんばかりに。
 しかし、心の底では、愛されたいという願望を捨てきれずにいるのです。それは、見方によっては押しつけがましく映るでしょう。というか、押しつけがましいと私自身も思います。


 その子狡さを見事に言い当てたココのセリフ、その汚い部分をえぐり取って目の前に見せつけるようなココのセリフ。しかし、それでいてどこか勇気づけるような暖かさを感じます。
 
 「こんなめんどくさい お姉ちゃんがいいんだってさ!」
 ココはそんな人たちに向けて、「逃げるなー!」と叫び続けます。投げつけてたまるか、と空き缶を握りつぶして。後ろ手で旗を振りながら、声を振り絞って。
 
 
 「好きな人に好かれる」それは奇跡のようなことです。
 どんなに可能性が無くても、望み薄でも、それを掴み取ろうとなりふり構わずもがいたココ。

 一度ならず、二度までも背を背けたにも関わらず、それを与えられたくるみ。
 「好きな人に好かれててむかつく!」とあっかんべーをしたココの姿に、だれもが人を好きになろうと背中を押されるはずです。