超自我の囁き

個人的に読んだ本の感想と考えたことを書きます。

乙女ゲームに青春時代を捧げたはなし【入門:中学編】

乙女ゲームに青春を捧げた。そう言っても過言ではない。

女子校という男子は先生しかいない、二次元でいえばマリみてのような世界(実際共通するポイントは女子しかいないという点のみである)で私は迸る青春の矛先をゲーム、ないし漫画・アニメに向けた。

そう、いわゆるヲタクである。隠すこともなく、私はヲタクである。

 

私の乙女ゲーム遍歴はおおよそ3つのセクションにわけられるだろう。当時を懐かしみながら、今日はそれを語っていきたいと思う。その時期にやっていたゲームと、その作品の中での一推しを 紹介していく。(途中放棄した作品、個人的にあまり刺さらなかった作品に関しては割愛しています、すみません)

みなさんもよかったら自分の乙女ゲーム遍歴を追いながら見ていただけると嬉しい。

だらだら書いていたらとても長くなってしまったので、前・中・後編の3つに分けて紹介していきたいと思います。

 

中学三年生のときに、初めて乙女ゲームをプレイした。これをやってしまったら、私は永遠にヲタクから戻れないのじゃないか。一生リアルな恋愛をすることができないんじゃないか、そんな恐怖感を抱きながら、夢小説をしこたま読み漁り、そして書き散らしていた私はついにその欲求を抑えきれなくなった。

 

キャラに名前を呼ばれたい!!

 

もう活字だけでは我慢できない、よりリアルな少女漫画的体験を、できることならば画像と音声つきで体験したい!そして、その世界の一員に自分もなりたい!!

そこで恋愛をするべく、キレイになって痩せて男の子の知り合いを作って……という思考回路が回らないのが、私がヲタクである所以であろう。

 

そしてついに15歳の誕生日に、プレゼントとして乙女ゲームを買ってもらうことに成功した。ヤッタネ!

両親ともに漫画やゲームなどに疎い人であるし、特に子供の趣味に対して偏見を持たない人であるからすんなりと購入してもらえたことが幸いであった。(エキセントリックドルオタである姉に散々調教された結果であろう)

思えばこれが私の輝かしい腐れ人生への第一歩だったのだと思う

 

乙女的恋革命ラブレボPS2

★颯太くん

私の初乙女ゲーム経験を捧げた作品である。

数多くの美少女コンテストを総なめしていた元美少女、現100キロの女子高生が主人公。ダイエットをしながら、学校一のイケメンたちの闇を受け止め、解決し愛を育む素晴らしいゲームである。

 

なにこの一作目から癖のある選択。 

 

このゲームの魅力は何より、キャラデザが由良大先生ということ、そして設定の奇抜さとシステムのおもしろさにある。2017年現在も、後世に語り継ぎたい乙女ゲームに名を連ねる名作である。

由良大先生は私くらいの年齢の女ヲタクないし腐女子さんにとっては、頂点に君臨するイラストレーターのお一人ではないだろうか。みらくるのーとんやラッキードッグなどで、大変お世話になった人も多いと思う。多くの腐女子を世に生み出してきた、母なる存在である。

 

さて、攻略キャラのことだ。

大体のイケメンは、45キロくらいまで落とさないと攻略できないという、デブ専が聞いたら殴りかかってきそうなスペックを要求してくる鬼だったのだが、颯太くんはデブでも付き合ってくれるというとてもビギナー向けのキャラだったので、中3の私はコロッといかれた。60キロの女と付き合ってくれる心の広さ、世の中の男は見習うべきじゃないのか?

現在進行形でデブの私は颯太くんを見るたび、何か赦されたような気持ちになります。

 

このゲームは攻略対象のイケメンがみんな心の闇(笑)を抱えてることが特徴です。

参考までにこちらを。

 

このOPからもプンプン臭ってますね。なんせ鎖に囲まれちゃってますから。

「本当~の自分~さえ 見失い~そ~う~♪」

 

ありのままのおおおお君でいいよおおおおお望むことはああああもう何もないいいいい

 

OPでそう言うなら、100キロのありのままを愛せや!!!!!

 

私はこの曲が大好きです。

 

みんながみんな、実は俺は……と同じ時期に心の闇を語りだすもんだから、後半面白くなって笑いがこられきれなかったことを思い出します。お前ら、主人公ちゃんはカウンセラーじゃないんやで。

ここらへんから乙女ゲームをやりながらも、萌えている私とその姿を冷静に見て「いやいや、ないっしょww」と高みの見物をしている自分が分離しはじめます。

うるせー!お前結局うひうひプレイしてるんだから意地はるんじゃねえ!!

 

はじめてプレイした乙女ゲームがこの作品でよかった。実は乙女ゲーマーにとって、一番最初にプレイした作品はその後の好みを形作る大切なキーポイントになっているのではないかと思います。

私は最初にこの最高の作品をプレイした結果、絵・システム・シナリオの斬新さ・声優の4点が揃っていないと購入してプレイしないという批評家気取りの最悪な乙ゲープレイヤーになってしまったと自覚しています。学生だからお金がなかったことも理由なんだけどね!!!

 

遙かなる時空の中で3(PS2

遙かなる時空の中で3 十六夜

遙かなる時空の中で3 運命の迷宮

★源九朗

 

私の中の後世に語り継ぎたい乙女ゲームその2にして、遥かシリーズ最高傑作。(と、思っています。他の遥か作品をろくにプレイしたことがないのに……すみません)

 

白龍の神子として異世界に召喚された主人公が、異世界の平和を守るために八葉と呼ばれるイケメンとともに戦うシリーズ。その三作目である本作は、異世界の鎌倉へ飛ばされ、源平合戦に巻き込まれることとなります。

 

 

この作品の素晴らしい部分は、なんといって主人公のキャラクターです。

THE 戦う主人公

守られているばかりは嫌!と剣術までマスターし敵をなぎ払い、男気あふれる選択肢で数多の男のみならず、プレイヤーのハートまでも射止めます。望美ちゃん好き!

次点で、やはりストーリーの良さ。その濃度が、後々出てくる某会社の金太郎飴シナリオとは違います。別次元。レベチ。

 

また、システムも怨霊と呼ばれる敵とのバトルがあったり、キャラを育成して技を習得させたりパラ上げをするRPG要素も含まれていて、飽きがこない。

ここで習得できるスキルがキャラの攻略に必要だったりして、なかなかに頭を使わせられるのです。きっと遥かの攻略チャートをまとめてくださっていたサイトの方は、効率的な仕事ぶりで今や社会で活躍していることでしょう。なんという完璧なスケジュール管理能力。

 

十六夜記は3の追加ディスクのような位置づけですが、運命の迷宮は本編の大団円EDの後を描いており、異世界の仲間が現代に来てしまった!という続編?みたいなものです。

雅~なキャラたちが現代の服(くそださい)を着る姿はなかなかに圧巻です。あと現代への適応早すぎる。どんだけ有能なんだよ。

 

もともと私自分が義経が好きなこともあるんですが、この作品では九郎が一推しでした。

柿と犬と、兄上とリズ先生が大好きな九郎。隠しきれない童貞臭に誘われたドS乙女は多いはず。中の人は声優界が誇る変態の一人、スネ夫こと関智一さんです。

ネタバレになりますが、私が一番好きなシーンは史実どおり実の兄、頼朝から謀反を疑われ、牢屋越しに主人公に泣きつくシーンです。深夜にこたつの布団を被りながら号泣した記憶があります。完全に不審者。どうしてボロボロなイケメンって、こんなに母性本能をくすぐるのでしょうか。性癖か。

いわゆるツンデレっていうやつなんですが、テレた顔がかわいくてもう!!完全に性癖を形作られた自覚はあります。



金色のコルダ無印(PS2

★土浦くん

 

スケジュール管理が求められる乙女ゲームコーエー部門第1位。GS並に難易度が高いゲームです。

 

学校に住みついてる音楽の妖精に見初められた音楽初心者の女の子が、音楽家の猛者どもと切磋琢磨しながら魔法のバイオリンで学内コンクールの頂点を目指すお話。

 

楽曲の楽譜や解釈を集めるために、あらゆる場所でバイオリンを弾いては全力疾走で妖精を追いかけ、イケメンを無視して縦横無尽に校内を走りまくるゲームでもあります。

 

土浦くんは普通科所属でサッカー部のエースでありながら、実は幼少期からピアノを続けコンテストにも出たことがある隠れピアニスト。コンテストが嫌になって逃げたとかいうチキニストでもあります。(冗談です)

ゲーム本編というより、実は漫画版の土浦くんがすごくかっこいいんですよね。ガンガン月森くん(メインヒーロー・両親ともに音楽家のサラブレット)の当て馬にされて、挙句土浦くんの元カノまで出てきて遊園地で修羅場るんですけど、そういうの大好きなんで本当に美味しいです。ボロボロになった良い人系イケメンを癒したい。私がいるじゃん!と言いたい!!



VitaminXPS2

★真壁翼!!!

 

この頃私は鈴木達央が大好きだった。

諏訪部さんとやっていた集英学園乙女研究部というラジオも欠かさず聞き、録音するくらいだった。

CDを買うと参加できる握手会にも友達と行き、実はその日が私の誕生日当日という運命でしかなかったので、「誕生日なので祝ってください!!」とかいっていたあの頃の私は純粋だった。

「名前なんていうの?」とか聞かれて、「○○、お誕生日おめでとう。良い一年になるといいね」とか言われたのは、控えめに言っても最高の思い出であるし、あの頃の鈴木達央さんはまごうことなくイケメンだったし、ジュノンであった。爽やかであった。敬称を付けたいほどに。

彼に一体何があったのだ。今の姿とは結びつかない。ケミストリーや平井堅が好きだと言って、透き通った声をしていたのに。

 

話が逸れた。

 

ブルジョワなぼっちゃま、嬢ちゃまが通う私立聖帝学園中等部の英語教師として働く主人公は、ある日高等部の担任教師への異動を命じられる。担任になったXクラスは学園で成績下位の生徒たちが集まるドベクラス。そこに、B6と呼ばれる問題児集団がいた。主人公は6人と向かい合い、卒業へと導くことができるのか?!

 

みたまんま、ごくせんと花男をまぜてアホで仕上げしたシナリオである。

主題歌にもこだわっていて、プロデューサーの岩崎さんが自ら作詞した放課後エデンとかいうトンデモアホソング(褒め言葉です)を、まるで青春ア●ーゴのような曲を、修●と彰みたいな翼と一(達央と大輔)が歌う。

 

 

VitaminのイベントDVDでは、振付で主題歌を披露するDさんとたつさんが見られる。ご興味のある方は是非!ブチ切れる和彦さんも見れるよ!きょわい!!

 

VitaminXといえば、その斬新なシステム、突飛なシナリオ、今までの女性向けゲームキャラデザの概念を一身したスタイリッシュなそれが魅力だろう。なんせがっちりマンデーで紹介されたほどである。すげえ。

最初に攻略キャラクターを選ぶことができ、専用ルートの一章分を終えるごとにテストがある。高校生くらいまでの知識を要するクイズがだされ、そこでの成績がよいほど、生徒の学力は向上し、学力と愛情の2つのパラメーターでエンディングが決定する。

クイックセーブ・クイックロードという機能も、私はこの作品で初めて経験した。かんたんにセーブできるので、選択肢の前でセーブしておけば、クイックロードで簡単に戻ることができる。ユーザーに対して親切な心遣い、それがこのゲームの素晴らしい点である。こんなにも快適なプレイ環境は初めてだった。

 

前述したように、その頃鈴木達央が大好きだったので、もちろん真壁翼が好きだった。

おバカイケメン集団B6のリーダーであり、人気モデルでもある俺様ブルジョワぼっちゃん。チェック柄の自由の女神像を、「美しい……」とか悦に入りながら磨くかなり危ないやつでもある。

ハーフという設定であるから、セリフの端々に英単語は入ってくるんですが、そこでの鈴木達央の発音に笑ってはいけない。なぜなら、いちいち笑っていてはキリがないからである。



アラビアンズ・ロスト(PC)

★カーティス

 

砂漠に囲まれた犯罪の国、ギルカタールの王女(主人公)は、普通になることを夢見ていた。

普通の恋をして、普通の結婚をして、普通の人になりたい!

王様(父親)が選んだ全員が極悪人の婚約者との結婚を阻止するため、主人公は1000万ゴールドを貯めれば結婚はなし、自分の選択には口を出さないという約束をする。世界一「普通」じゃないプリンセスの、「普通」になるための「普通」じゃない日々が始まる!

 

 

あらすじでも分かる通り、クインロゼさんはシナリオ極振りの乙ゲーブランドさんです(でした)。お世辞にもキャラデザは上手とは言えないし、スチルも美麗とは程遠い。

しかし、それを補って余りあるほどの魅力が、シナリオにあります。犯罪大国のプリンセスが普通になるため、普通じゃない極悪人の婚約者たちの力を借りるとかいう、なんだその中2心をくすぐられる設定。地の文は結構癖があって読みにくいけれど、物語シリーズを読むような訓練されたヲタなら、こんなもの屁でもないだろう。

 

しかし、アラロスの魅力はそこだけではありません。

それは、いわゆる微裏と呼ばれるきわどいエロ描写!!やたらとキャラに押し倒されたり、えろいチューしたり、事後っぽい表現が出てきます。それでも特に年齢制限がなされていない本作。(多分PC版だけだったと思います)

えろいことに興味津々な中学生がこぞって買うにきまっている。私は買った。

 

中でも私の一推しであるカーティス(石田彰)は完全なるえろ要員です。バリバリ凄腕の殺し屋、カーティス・ナイル。前述した押し倒しシーンもカーティスのもので、彼はEDで子作りをはじめようとするとんでもない倫理観の持ち主。まあ、犯罪者だしね?(魔法の言葉)

 

REBORN!の雲雀さんとか、銀魂の沖田とかが好きな方は絶対に好きなキャラです。笑いながらぶちころすよ?とか言ってしまうような卍THE・厨二卍ですから。

こう思うと、中学生がやるにはふさわしい作品だったかもしれない。

 

ハートの国のアリス(PC)

 

地獄のターン数乙女ゲーム界を震撼させたハトアリ。結局誰も攻略できないままいたずらにターン数を重ねた記憶があります。

映画化や大規模イベント(その時期にはロゼから離れていたのでよく知りませんが)など、多くの謎の伝説を残したクインロゼが産んだ核弾頭であり稼ぎ頭。その中2世界観からユーザーを選ぶ作品ではありますが、その設定の突飛さ、アイディアは目を見張るものがあります。普通の乙女ゲームに飽きてしまった方には、是非おすすめしたい作品。時間が有り余るほどあるのであれば。

私としてはどちらかといえば、アラビアンズ・ロストの方を推したいです。同じターン数の多さでも、戦闘がある分、アラロスの方が飽きが来ないです。

 

クインロゼがいつの間にか倒産していたのには正直笑いましたが、青春の一部を捧げたという情もあるので、なかなかに思うものがありますね。

 

花宵ロマネスク(携帯)

オレンジハニー(携帯)

ラブルート・ゼロ(携帯)

クラノア(携帯)

 

下に行くほど全体的にクオリティが下がります。

トイズwalkerが産んだ迷作4作。恋ギグとかもあった気がするが、気にしないことにしよう。

 

オレンジ~~~~ハニ~~~~~

あまりのクソゲーさから一時期ネットの一部を騒がせたオレンジハニー、私の学校でも謎に主題歌を歌うことが流行っていて、「オレンジ~~~~ハニ~~~wwww」とよく友達と歌ったものだった。なんせ箸が転がっても面白い年頃である。

詳しくはこちらをどうぞ。

上ハモ・下ハモをマスターして、さあ!君もレッツ オレンジ~~~~ハニ~~~~~

 

迷作4作の中でも、花宵ロマネスクは生まれて二度目に行ったコミケで初めて物販に参加した、記念すべき作品でもある。

ロゴスという謎の呪縛に囚われる宝生家の人々と、ひょんなことから関わり合いになっていく主人公。ロゴスから宝生家の人々を開放できるのは主人公だけとわかり、このメンヘライケメン一族のいざこざに巻き込まれていくこととなる。

 

メンヘラのなんたるかを教えてもらったのもこの作品であるし、本当にお世話になった。

しかしラブルートゼロ、てめーはダメだ。

クラノアに至ってはもう記憶がない。なんかドーナッツを集めた記憶がある。



当時私は二歳上の某男性アイドルオタクの姉にバレないように、姉が寝静まった深夜にPS2を持ち出し、こっそりプレイしていた。

その頃の姉は私の中でバリバリ支配者として君臨していたので、バレて「うわあ、気持ち悪い!」と非難されたり、笑いものにされることを恐れていたんだと思う。

実際、姉はヲタクだからといって他人を馬鹿にしたりする人じゃなかったので、私が勝手に過敏になっていただけなのだが。

家族が寝静まった夜中に、ニヤニヤしながらゲームをする私は相当に気持ち悪かったと思う。

 

次回は乙女ゲーム極め期~高校時代~について書き散らします。乞うご期待!