超自我の囁き

個人的に読んだ本の感想と考えたことを書きます。

某アイドル?にハマってから聞くヲタ活ソング10選~複雑な乙女心 躁編~

前回は鬱々としたオタクの恋(?)心とリンクする5曲をお届けしましたが、今回は躁編と題して比較的元気にオタクをしている時にモチベをブーストしてくれる5曲をご紹介致します。
今回も例によって主観がかなりはいっているので、広い暇つぶしの心で楽しんでいただければ幸いです。そして今回もハロが多いです。しょうがない、好きなんだもの。

 

1.青春バスガイドBerryz工房

修学旅行のバスガイドさんに淡い恋をする男の子の歌が何故ヲタ活ソングになるかって?答えはこの歌詞にある!!

今日でサヨナラ 胸が苦しい

手紙書いていいだろう

青春バスガイド キミは眩しい

記念に写真撮っていいかい 

 素晴らしい公演をみたあと、推しに滾る思いを伝えたくて手紙を書くオタクの気持ち、そして、ツーショット撮影があるグループを推すオタクの「記念に(三千円程度のお金を払って引き換えに)写真撮っていいかい(もしくは一緒に撮らせてもらっていいかい)」というオタクの健気な気持ちが表されているからである。

みんなに優しくするなよ

独り占めしたいんだ その声 その笑顔全部

目線が合う度痺れるよ 独り占めしたいんだ 

 オタクみんなにファンサするんじゃないよ!願わくば私だけにファンサしてほしい、オタク同士の微妙な関係性も垣間見えるところが小憎い演出である。

目線が合う(と多くの場合は思い込んでいる)度痺れるというのはよくある光景だが、私の推しは常に空気中に向かってファンサをしている系アイドルなので関係のない話である。

時間よ戻ってくれ 最初の日に戻りたい

キミに伝えたいことばかり 時間よ戻ってくれ 

 公演や接触が終わったあとに誰しもが思うことである。10秒程度の接触では、伝えたい感想は伝わりきらない。だからこそ私達は読んでいるかもわからない手紙に思いをしたためたり、何回も握手に並んだりするわけである。願わくば最初の日(瞬間)に戻ってこの思いを伝えたい、そしてテンプレの「ありがとう」を何度でも聞いてイライラしたい。(それは私の推しだけだ)

 

2.会えない長い日曜日藤本美貴

イベントを控えて待ち遠しい時や、次の現場が決まっていない時に聞いてほしい曲ナンバーワン。

会えない…

長い長い日曜日 あなたをずっと待ってるだけ

好きよ好きよ大好きよ 伝えられない日曜日 

 ネックなのは、大抵のアイドルや俳優などは日曜日に現場があることである。

オタクのかわいいところはツイッターなどでは「はあ~~推しくんかっこいい~~好き」「尊い……推しくん好き……」など語彙力を母親の胎内に忘れてきたかのごとく同じことしか話さないのに、本人を目の前にすると「今回のここがよかったです……」などと格式張って自分の気持ちを伝えない点である。

もうすぐ夕方になる

メイクもくずれちゃう

会いたい… 

 握手会や接触、ライブなどが夕方にある場合、全オタクが思うことである。様々なところから一箇所にオタクが集まるものだから、近場の化粧室はオタクで満杯。メイク直しどころかトイレすらままならない。早く逢いたい思いも募るし、早くここから離脱したいという気だるさも募る揺れ動く乙女心(?)である。

 

3.恋ならとっくに始まってる/アンジュルム

もう 止めたりは出来ないよ

どうなるか わかんないけど

うん 受け止める

だって もうっとくに始まってる

 冒頭のめいめいのセリフから。推しを見つけて好きになった時の勢いってすごいよね。それを表すようなセリフだと思う。好きという気持ちだけで突き進んでいくオタクの、「始まってる感」はすごい。この世界の誰よりも元気である。

最近ほんのすこし

目立ってみたい気持ちが 大きくなってる

 オタクを始めると、やっぱり自分を推しに見つけてほしくて、控えめな子でも目立ちたい気持ちが溢れてくると思う。少しでもきれいになろうとメイクやおしゃれを頑張ったり、ダイエットに精を出したり。ドルオタダイエットは綺麗になるぞ~~

とっくに始まってる 恋なら始まってる

私もどうなるか わかんないもん

推しを見つけて、曲を聴き込んで、既存のインタビューや他のオタクのレポを読み漁って……駆け出しの頃のオタクには、その時期にしかない楽しさと煌めきとバイタリティがある。それは一見明るいようでいて、底のない井戸に突き落とされたように、重力にまかせて落ちていくだけなのかもしれない。「どうなるかわからない」という言葉が、好きになりたての明るい気持ちとは裏腹に、この先に待ち受けている数多の無意味な痛みを予知している。 

なぜ キミは笑顔が似合うの

なぜ 私と出会ったのでしょう

ああ このままキミを信じたなら

ずいぶん 楽だろうな

 なぜ出会ったって、それは自分がその場に足を運んだり、何らかの媒体を見たからだろう。しかしオタクという生き物は兎角何事も運命などの人智を超えた現象にしたがる。

このまま推しを信じて盲目的にお金をつぎ込んで楽しめたら、これ以上辛いことなんてなにもない。現実が充実している人はアイドルや二次元にはまらないと言うが、これは多くの人に当てはまるんじゃないか。現実がつまらないから、オタクは非現実にやすらぎを求める。私も然りである。

何もかもを脱ぎ捨て 宇宙までも突き抜け

思いのまま動けば もう何も怖くないよ

 推しはじめの無敵感は凄まじい。現場に知り合いが一人もいなくとも、ルールがあまりわからなくとも、好きという気持ちだけで普段はゼロに等しい行動力が無限にもなる。今まで拘っていた「どうせ私なんか」という卑下も脱ぎ捨てて、常識も全てかなぐり捨てて推しに会いに行きたい、ひと目でも姿をみたいという気持ちが膨れ上がる。

 

4.サヨナラ ウソつきの私

推し変をすると決意して、ふっきれた後に新たな気持になりたい人におすすめ。

花は枯れるわ

水をあげなきゃ散るのよ ねえ

 塩対応ばかりではオタクの小さな花も枯れるんですよ、というささやかなメッセージ。

私にだってしたい事あるけど

君にほとんど 合わせて来たじゃない

今日からが本当の私

本能で愛を照らすわ

 自分のプライベートまで切り売りして、現場に足繁く通ったじゃない。推しくんのスケジュールに合わせてきたじゃない。(そっちが会いたいから来たんだろと言われればそれまでだけど、そう恨み言の一つも言いたくなる気持ちも分からないでもない)

今まで推しに合わせて無理をしてきたけど、推し変して今日から本当の自分に戻るという力強いオタクの選手宣誓である。

嫌われたくなくて 笑っていた

ウソつきの私 サヨナラ

 推しに嫌われたくなくてどんなに塩対応をされても、テンプレ対応をされても、真顔で対応されてもへらへら笑っていた。だけど、そんなウソつきの自分からサヨナラするよというオタクの強い決心。好きという気持ちと、麺とオタクの相性とはまた別の問題である。時には勇気を出して自分と合う麺に推し変することも大切だ。

オタクの幸せは、人によって違う。自分と合わなくても好きという気持ちを大切にして、自分を殺して推しに尽くすヲタ活。自分と合う推しを見つけ、そちらに熱をいれることで自分が納得する見返りをもらい楽しむヲタ活。どちらも正解なのだ。

 

5.Peach Melba/古内東子

カノバレした時や、推しが交際宣言、結婚宣言をした時に聞いてほしい曲ナンバーワン。この曲を聞けば精神を落ち着かせて、オタクから清く正しく、幸せを祈る素敵なファンになるよう努めることができるかもしれない。

二人を見ているともう何も言えないけど

好きよ 大好きよ 心から

きっと彼女より

オタク誰しもが思うことである。1ファンである自分が口を出せることじゃないけれど、自分が一番好きだということだけは自負していたい。そこが揺らいでしまったら、推しにかけた数年はなんだったというのか。最後の砦といっても過言ではない。 

きまって彼女が去ったあとは甘い香りがしてた

あれはピーチメルバ

小さな手のひらからあふれる柔らかな優しさに

あなたも惹かれたの?

最近のオタクのサーチ能力では、彼女の使っている香水の特定など容易いだろう。

何もかもが小さなつくりで可愛らしい女の子なんて、愛されるために生まれてきたといっては過言ではない存在じゃないか。同じ女性目線からみても羨ましいほどの完璧さに、推しが惹かれたということも納得せざるを得ない。

ほんとはね

ちょっと側にいるだけで胸がつぶれそうだった

いつもと同じように笑えない

祈ってる 二人のため幸せを

そんなこと嘘だもの

彼女と出会う前に帰りたい 

 願わくば、推しが彼女と出会う前に帰りたい。帰ってもどうとなる訳ではないことはわかっていても、そう願ってしまう。

親目線だの、友達目線だのといって二人のために幸せを祈る言葉を書き連ねるツイッターのあの子もあの子も。裏垢では呪いの言葉を吐いて、現実では枕を濡らしている。

現場で同じように笑えるはずもない。

あなたと過ごしてきた時間や

思い出の数ならば誰にも負けないのに 

 古参のファンなら必ず思うことである。過ごしてきた時間(ライブ、10秒の握手、それより少しだけ長いツーショットの撮影の時間)、思い出の数(一緒に撮ったツーショの枚数)ならば誰にも負けないと自負する。しかし、その時間や思い出の質がそもそも異なるという、悲しい現実が浮き彫りになるばかりである。

祈ってた 二人が壊れるように

そんな自分が悲しい

きっと誰も悪くはないのに 

時間も経つと悲しみや怒りよりも、 好きな人の幸せを喜ぶことができない自分のあまりの醜悪さが両肩に重くのしかかる。

誰も悪くはないのに、といいつつもそこには煮え切らない感情が垣間見える。

二人を見ているともう何も言えないけど

好きよ 大好きよ 心から

きっと彼女より 

言える権利なんて今までもこれからもないけれど、心の片隅では自由に想わせてほしい。自分が一番推しのことを思っていると。それだけでオタクは救われるのだから。行きていけるのだから。オタクが行き着く先には虚無しかないのかもしれない。それでも愚直に愛し続けるその姿は、神が現代に使わせた愛の使者さながらである。(言い過ぎ) 

ちなみにピーチメルバはバニラアイスにバニラシロップ漬けの桃を乗せ、ラズベリーソースとアーモンドのスライスをかけたデザートだそうです。しかしこの曲では架空の香水の名称として使われているそうな。(参考:ピーチ・メルバ - Wikipedia)

 

某アイドル?にハマってから聞くヲタ活ソング10選~複雑な乙女心 鬱編・躁編~と題しまして、前後編でお送りしました。

皆さんのヲタ活が実り多いものとなることを、末筆ながらお祈り申し上げます。